ADHDの子どもが嫌がる勉強方法と解決のポイント

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ADHDの症状を持つ子どもは、学校や集団での勉強に抵抗感を持つことが多く、学習レベルの遅れから不登校やうつ病といったトラブルにつながってしまう可能性もあります。

自宅学習などによって勉強の遅れや自信を取り戻すことが大切ですが、保護者が間違った勉強方法を強制させてしまうと、苦手意識をさらに悪化させてしまうことになります。

ADHDの子どもにはどのような勉強方法が嫌われやすいのか、その解決ポイントなどについてご紹介します。

タイプ別の対策方法

ADHDはその症状や行動によっていくつかのタイプに分類することができます。

日本語では「注意欠陥・多動性障害」と訳されているように、不注意と多動性のどちらかに突出しているタイプと、その両方の特徴が現れている混合タイプがあります。

 
ADHDは性別によっても症状に差があることで知られており、男児に多いとされているのが強い多動性や衝動性を持つタイプです。

主な症状としては、同じ場所で座り続けることができなかったり、手足を頻繁に動かす癖などが多く見られます。

こういった症状が目立つ場合は、本人の落ち着ける環境や姿勢などをあらかじめ確認しておき、長時間机に向かい続けなくても勉強ができる環境を用意してあげるといいでしょう。

 
ADHDの多動性や衝動性といった症状は年齢とも収まっていきますが、中学生以降も不注意から勉強に集中することができず、苦手意識が生まれてしまうことがあります。

宿題や習い事など、やるべきことが多くなるほど注意力が散漫となってしまうため、どれからすればいいのか、手順や優先順位を示してあげるようにしましょう。

そのほかにも視覚や聴覚に敏感な傾向がある場合は、テレビや掃除機などの音、食べ物やおもちゃなどの情報によっても集中が途切れてしまうことが多くあります。

できるだけ静かな環境で勉強ができるようにして、部屋の物を散らかさないようにしておきましょう。

自分のペースで勉強ができる環境を用意する

ADHDなど発達障害を持つ子どもに勉強嫌いが多いのは、学校での授業スピードについていくことができず、自信を失ってしまうことが多いためです。

特に得意科目以外では、授業中にほかのことを考え続けてしまったり、集中が途切れやすくなってしまうため、学年が進むほど周りとの差が生まれるようになってしまいます。

 
自宅学習では学校とは違い、自分のペースでできるということを意識させてあげることが大切です。

周りから1日のノルマなどを与えてしまうと、学習意欲が低下してしまい、集中して挑むことができなくなってしまいます。

たとえ同じ範囲の勉強が続いたとしても、本人が納得ができるまで続けたほうが、やる気や学習意欲を引き出しやすくなります。

学ぶことの楽しさや面白さを重視する

ADHDの症状を持つ子どもの場合、たとえ勉強嫌いであったとしても、学ぶことへの興味自体は持っていることがあります。

ただ、うまく理解できない状態が学校の授業などでは続いているため、自分から取り組もうとはしなくなるのです。

 
苦手意識がある教科でも、基本や手順から復習することで、興味を示してくれる可能性があります。

子どもはわからなかったことが理解できたときに、面白さや楽しさを強く感じるようになります。

たとえ現在よりも低い学年の問題でも、最初は簡単に解けるものを教材として選ぶようにして、勉強の楽しさや面白さを実感するところから始めましょう。

 
ADHDとは決して勉強ができない症状のことではありません。興味があることや好きなことに対しては積極的に取り組むようになります。

できるだけ苦手意識が生まれないように、保護者がうまく寄り添いながら、継続的な学習ができるようにしてあげましょう。

短時間の勉強を繰り返す

発達障害にはADHDのほかにもアスペルガー症候群が代表的なものとして知られていますが、この2つは集中力といった点で大きな違いがあります。

アスペルガー症候群はひとつのものごとに対して驚異的な集中力やこだわりを示すといった特徴がありますが、ADHDは常に複数のことが頭のなかにあるため興味が移りやすく、一度の集中時間が短い傾向があります。

 
そのため自宅学習では、一度に課題を終わらせることよりも、短時間の勉強を複数回繰り返すといった方法を取るようにしましょう。

教材は1問ごとに取り組めるようなものを用意して、途中で集中が切れてしまったとしても、好きなタイミングでやめられるようにしてあげましょう。

1回の勉強時間が20分程度でも、1日に3回取り入れることができれば1時間学習することができ、部活動や遊びで忙しいときでも続けることができるようになります。

パソコン・タブレット端末を使った学習方法

子どもがパソコンやタブレット端末の操作に興味がある場合は、これらの機器を使った通信教育をおこなうことによって、学習意欲を高められる可能性が高くあります。

好きなもので勉強ができるようになれば、本人の集中力ややる気も大きく変わってきます。

 
通信教育サービスでは自宅学習専用のタブレット端末なども支給されるため、有害コンテンツやサイトへのアクセスを防ぐこともできます。

また、視覚や聴覚に優位性がある場合には、動画や音声を使った学習のほうが効率的に処理できることもあります。

問題集のような文字だけの情報を見続けるよりも、色や動きなどの視覚的情報が多い動画などは、記憶にも残りやすく、楽しみながら勉強を続けることができるようになります。

保護者がしっかりと見てあげる

子どもが自主的に勉強をするようになることはとても良いことですが、ひとりでできるようになったからといって、保護者が子どもに対する関心を失ってしまえば、子どもの学習意欲も大きく低下してしまうことになります。

 
保護者の接し方としては、あくまで教材や学習方法を提案する側として子どもの側に寄り添い続け、できたことに対しては褒めてあげることが大切です。

直接勉強を教えようとすれば、会話のなかで衝突が生まれてしまったり、お互いがストレスを抱えてしまう原因となってしまいます。

不安や心配もあるかもしれませんが、環境や教材の用意だけに徹して支えてあげるようにしましょう。

 
子どもも親から見られているという意識を持つことで、勉強を始めるきっかけをつくりやすくなり、習慣が続くようになります。

あまりにプレッシャーにはならない程度に、勉強している姿を見てあげたり、褒めてあげたりして、本人の意欲を継続させてあげましょう。

どうしても解けない問題などがあるときは、素直に苦手であることを認めさせて、ほかの教科や問題へ誘導してあげることも継続のためのポイントです。

まとめ

簡単に集中が途切れない環境をつくってあげたり、苦手意識を生み出さずに興味を持たせ続けることが、ADHDの子どもに対する勉強のポイントとなります。

最初は楽しみながら続けられる問題や、興味のあるものから始めて、自主的な習慣づくりができるようにしてあげましょう。

自分でもできるという実感を持つことができれば、集中力も少しずつ発展させていくことができるようになります。

短期間で改善されるものではないので、保護者は忍耐強く待ってあげるようにしましょう。

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