勉強ができない?学習障害(LD)の子供に適した勉強方法

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どれだけ頑張っても特定の事ができない、覚えられない学習障害

この障害は頑張らないからできないのではなく、できないからできないのです。

こういった障害を理解せずに精神論、根性論で努力させようとしたり、やらせようとする大人達も未だ多い中、しっかりとできない子に適した勉強方法を提示できる正しい大人になれるよう、今回は学習障害者に適した勉強方法を解説します。

「知的障害」と「勉強嫌い」と「集中力」

障害者に対する理解の無さが目立つ人の多くが勘違いしているのが「勉強嫌い」

成績が伸びない、結果が出ない、覚えられない。

 
これらが勉強しないからだとか、勉強が嫌いだからだとか言うのは間違いです。

それこそ勉強はしなければ結果はでませんし、いやいややっても覚えられません。

 
勿論本当に勉強をやってもできないという人も居ますが、勉強が嫌いだからやってもできないというのは言い訳にはなりません。

 
勉強嫌いの理由は大抵わからない事に対する拒絶反応や逃げ、あるいは怒られる事に対するトラウマなどです。

物覚えの差こそあれ、基本的に発達障害がなければ勉強する気を持って勉強さえすることができるのであれば、覚えるはできるのです。

 
そして知的障害と発達障害の違い、どちらも同じようなものだと失礼な考えをする方も居ますが、知的障害の場合は「知的機能に障害があり、それにより基本的な学習能力や会話などの能力が低い」という理由で、発達障害の一部は「会話や文字を読むことや、ある程度の勉強は問題なく出来るが、特定の分野だけができない」という違いがあります。

 
知的障害者の場合は、目に見えて症状がわかるため理解はされますが、知的障害を伴わない発達障害の場合は通常の会話や行動、基本的な勉強が普通にできる分、理解がされにくいという問題があるのです。

勉強嫌いでは無いが学習能力が低い、だけど一定条件下では問題なく集中できるという場合は「集中力」が関係してきます。

こちらは注意欠如多動性障害、ADHDと呼ばれる別の障害です。

学習障害について

前述の通り、知的障害と違うのは基本的な学習能力の有無です。

学習障害の場合はある程度の勉強は普通に行えます、会話も問題なく行えますし、趣味で読書したりもするでしょう。

ですが、特定の分野だけがどうやってもできない、これが学習障害の症状です。

 
この「できない」は努力や精神論でどうにかなる問題では無く、その分野に関係する能力が低いというよりも無いというのが正しいのです。

能力が低いだけならば勉強して高めることができますが、そもそも能力がないものを勉強で高める事はできません。

 
症状も特定の行為ができない、特定のことが認識できない、特定の事をしてしまうといくつか特徴があります。

以下例としていくつか症状の特徴を挙げてみましょう。

 
・ひらがな・カタカナの読み書きができない。(「わ」と「れ」、「ソ」と「ン」の区別がつかない)

・単語を1つの言葉として読めない「勉強を「勉」「強」と読む」

・特定の文字を飛ばして読んでしまう。

・文字を書く際、鏡文字(字を反転させてしまう。)

・小文字などを使い分けることができない、苦手。

 
といった風に、これらは読み書き障害とも呼ばれますが、学習障害に含まれます。

なぜこのような特徴を見せるのか?原因は「見え方が違う」という所にあります。

 
我々は本に書かれた文をそのまま一行の文字の並びと認識できますが、一部の発達障害者は文字がぼやけて見えたり、ずれて見えていたりと、違う見え方による認識のずれがあります。

こういった障害が理解されない原因でもある見え方の違い、目に見えるものが違うので伝える方も難しいですし、聞いた方も想像でしか理解ができません。

また、文字や文だけではなく、数字に関しても特徴があります。

例えば

 
・数を数えるのに時間がかかる、数を覚えられない

・数字の大小を理解できない

・繰り上がり・繰り下がりが理解できない

 
といった特徴があり、他の能力や数字以外の暗記能力に問題が無いのもあり、特に目立ちます。

学習障害における正しい勉強方法

どれだけ勉強してもできない、とはいえ絶対にできないというわけではありません。

相応の時間や手間がかかりますが、最低限できるようにすることも可能です。

そのための勉強方法を解説します。

 
最初に、前述の通り「見え方が違う」ということを頭に入れておいてください。

学習障害の場合、共通する問題は正しい文字を認識できないという事、つまり正しい文字を認識することさえできれば理解はできるということです。

 
そこで、視覚的に特徴を示すという事。

まずは文章の読み書きに関して、まず文字が覚えられないといった場合はその文字だけを覚えさせるのでは無く、文字と一緒に何かのイラストなどを一緒に照らし合わせて覚えさせることで、このイラストと一緒にあった文字として覚える事ができます。

 
他にも、特定の文字を囲ってみたりすることで、「わ」を○で囲い「れ」を△で囲って違う字であると認識させることができるようになります、これは小文字などにも応用可能ですね。

また、文が読めないといった場合は、文を1行だけ見えるように隣の行を隠すなどや、単語や言葉ごとの文節にわけて認識させるといった方法があります。

何事も「特徴」があることで記憶することができるのです。

 
次に数字関連、算数障害ですが、こちらも同様に視覚に訴えかけましょう。

字で認識できないのであれば、ブロックやシールといった物を使い、直接数を増やしたり減らしたりさせることで覚えさせることができるでしょう。

 
また、特定の計算ができない場合は、升目を用意して「数字を置いておく場所」を作ることである程度の改善が可能になります。

勉強に共通する注意点

発達障害者向けの正しい勉強方法を解説しましたが、これはあくまで基礎があることが前提であり、かつ勉強をしようと努力している事が必須です。

嫌がる子供に無理やりやらせたり、結果が出るまでずっと続けたりなどしても成果は上がりません。そもそも子供の扱い方を間違えていると言えます。

発達障害の有無に関わらず勉強が苦手な子供に共通するのは「できなくて怒られる」「できないから何をしていいかわからない」「嫌いだからやりたくない」という3つで、楽しくない、怒られたくない、わけがわからないといった不安が悪循環になり、勉強ができなくなります。

ですので、できないことを咎めるよりも、できた事やしようとすることを褒める方が勉強はずっと効果が出ます。

精神論は間違ってはいませんが、使い方が違います。

やろうと思えばできるのはできますが、やればできるわけではありません。気分や環境次第で個人の能力が変わるのが人間なのです。

 
また、長時間勉強を続けるというのも学習効率が悪いというのをご存知でしょうか?

人間というのは毎日3億近い事を覚え、その殆どを忘れます。

人の記憶は一旦短期記憶にて保存され、同じことが何度も短期記憶に残ったり、衝撃的な記憶であれば長期記憶にて保存されます。

 
そして、短期記憶は文字通り短期しか記憶に残りません、テスト前の一夜漬けも、当日のテストはなんとかなっても次のテストには意味がありません。

長時間勉強しても短期記憶に詰め込まれるだけで、時間が経てば忘れてしまいます。

大事なのは同じことを繰り返す事、そしてモチベーションを維持するために短く何度も繰り返す事が大事なのです。

無理に長時間勉強させたところで何も覚えることはできません、これは大人も子供も同じです。

まとめ

以上、学習障害者向けの正しい勉強方法でした。

できなくてなによりも困っているのは本人です。それを咎めたり叱ったりするのはただの追い打ちにしかなりませんし、その人のためにだってなりません。

 
人に何かをさせたいのであれば、まず自分がそれをさせる努力をすることです。

勉強をさせたいのであれば、正しい勉強方法を調べて環境を用意し、勉強が楽しいものだと覚えさせましょう。

 
何事も強制するだけでは100%の効果が得られるわけでは無いということを覚えておきましょう。

また、もし特定の分野だけが全くできない子を見かけたら、相談にのって学習障害かどうかを確認してあげましょう。

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